雑が喰おう

水泳後の洗眼は逆効果。より感染しやすくなる可能性も。

2008年2月21日毎日新聞Web版に掲載されていた研究結果に、塩素消毒したプールで泳いだ後に水道水洗眼した場合、塩素により角膜が傷ついた目の表面の粘液が洗い流されてしまうことが解ったと報道されていました。

これは、慶応大教授の坪田一男氏らの研究グループの研究結果で、アメリカの医学雑誌でも発表されたそうです。

研究チームは、日本のプールの水質基準に従って塩素消毒剤を溶かした生理食塩水、水道水、生理食塩水、蒸留水を用意し、50秒間洗眼する実験を行ったところ、塩素消毒剤入りを使うと角膜上皮細胞が破壊される程度が他の3種類より激しく、目の表面の粘液を洗い流す作用も強かったのですが、水道水も粘液を洗い流す作用は同程度という結果がでたそうです。

この結果は、厚生労働省文科省学校などで指導するように行ってきた水泳後の洗眼に根拠がなかったということになります。
もともと、眼科医の間では、水泳後の洗眼は問題視されていたそうですが、根拠となる研究が少なく異議を唱えることもあまりなかったそうです。

報道だけを見ると、簡単な実験だったようですので、もっと早くに異論を唱える眼科医が多く出てきていてもよかったようなものですが、眼科医でも、素人と同じように、実験する前から、塩素消毒されたプールの水よりも、水道水は安全という根拠のない思い込みをしている人が多かったのかも知れませんね。

では、水泳後はどうすればいいのかというと、実験結果的には、蒸留水で洗眼するのがもっとも安全のようですが、蒸留水をそうかんたんに手に入れることはできません。
そこで、研究チームの加藤直子慶大講師は「プールの中で目を開けるのならゴーグルをつけてほしい。そうでなければ、プール後の洗眼は避けるべきだ」と言われています。

今後は、厚生労働省や文科省も発熱結膜炎などの症状が出るプール熱の感染予防のための洗眼推奨を辞めるでしょうし、風潮として裸眼で水泳しろというような昔の考えがなくなり、ゴーグルを着用して水泳することを推奨することでしょうし、ゴーグルを着用するようにしましょう。

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