雑が喰おう

今日から「調理」と「料理」の違いを使い分けることにした

世の中に似たような意味を持つ言葉ってたくさんあり、知らないうちに使い分けしている言葉もあれば、知らないまま周りに合わせて使っていたりする今日この頃……。

たとえば、「調理」と「料理」の違いをあなたは説明できて、使い分けることができますか?


正直に申し上げますと、私は「調理」と「料理」の違いを説明できませんでした。
どちらも、「食材に手を加える」という意味だと思っていたのですが、考えあぐねると、「料理」って調理してできあがったものを指す言葉だったような気がします。

そこで、辞書で調べてみると、以下のように記載されていました。

三省堂 大辞林


ちょうり てう― 1 【調理】
(名)スル

(1)食品を料理すること。
「魚を―する」「―場」
(2)物事を具合よくととのえること。調整。
「鞍を均しく給することを―せしことあり/西国立志編(正直)」

引用元:調理とは – Weblio辞書


ふむふむ…それでは料理とはどういう意味なのでしょうか

三省堂 大辞林


りょうり れう― 1 【料理】
(名)スル

(1)材料を切り整えて味付けをし、煮たり焼いたりして食べ物をこしらえること。また、その食べ物。調理。
「魚を―する」「西洋―」
(2)物事をじょうずに処理すること。
「三者を三振に―する」「天下の政治を―するなどと長広舌を振ひ/破戒(藤村)」

引用元:料理とは – 葬式用語 Weblio辞書


え?調理は料理で、料理は調理なの?え?!違いはないの??

はい、そのようです。
では、どのように使い分けたら良いのでしょうか。

答えは、「調理師」と「料理人」の違いからうかがい知ることができました。

三省堂 大辞林


ちょうり-し てう― 3 【調理師】
調理師法により都道府県知事の免許を受けて、調理の業務を行う者。

引用元:調理師とは – 資格辞典 Weblio辞書


三省堂 大辞林


りょうり-にん れう― 0 【料理人】
料理をする人。また、それを業とする人。料理番。

引用元:料理人とは – Weblio辞書


お解り頂けたでしょうか。
調理師は調理師免許を持っているのに対し、料理人は調理師免許を持っていない場合でも名乗ることができるのです。

そう、料理を提供するようなお店であっても、そこの厨房に入っている人がみな調理師免許を持っているわけではありませんよね。
そもそも、調理師免許を取得していなくても、料理を作って提供することは可能です。
じゃぁ、調理師免許ってなに?と言われれば、調理師法で定められている以下の部分

第八条の二(調理師の設置)

多数人に対して飲食物を調理して供与する施設又は営業で厚生労働省令の定めるものの設置者又は営業者は、当該施設又は営業における調理の業務を行わせるため、当該施設又は営業の施設ごとに、調理師を置くように努めなければならない。

引用元:調理師法 – 調理師法の概要 – Weblio辞書


この、『調理師を置くように努めなければならない。』っていう努力目標のためだけに設けられているのではないかと思えてきます。
とはいえ、ふぐを調理することができるのはやはり、ふぐ調理師の免許は必要であるので、一概にそうは言えないのも事実でしょう。

本題にもどって、「調理」と「料理」の違いを使い分けるとしたならば、調理師免許を持っている調理師が料理を有償提供するのならば、「調理」といい、調理師免許を持っていない人が料理を有償提供する場合は「料理」と使い分けるのがベターでしょう。

ただし、一般人である私たちの場合は、料理を作っても有償提供することは、まずないと考えてどちらにも当てはまらないような気がしますが、そこは調理師免許を持っているか否かで判断し、同じように、一般的には料理といい、調理師免許を持っている人の場合は調理というのはどうでしょうか。

これで、今日またひとつ、似たような意味を持つ言葉の違いを知ることができ、意味を理解した上でそれらの言葉を使うことができるようになりました。

そう、ただ一つ、学生時分にあった調理実習室って調理師免許持っている人が一人も使ったことがないのになぜ、料理実習室ではなく、調理実習室と呼ばれていた謎は解けませんが……。

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