雑が喰おう

産経新聞に騙されるな!特定支出は還付じゃない控除だ

PAK86_aoiroshinkokusyorui20140312500

サラリーマンも「家計の足し」に貢献できるかもしれない。今年の確定申告から、会社員が業務に関して支払った「自腹分」の一部が還付される「特定支出控除」が認められやすくなり、スーツ代や接待費などが新たに控除対象に加わったためだ。

産経新聞がこうだからね。
産経新聞を購読していない人でも、Yahoo!ニュースはチェックしているという人もいるし、Yahoo!ニュースで知ったという人もいるでしょう。

でもね、産経新聞に書かれてあるから本当だという確証はないし、産経新聞も裏とりしているけど、表現方法や誤植もあり得ることを忘れちゃいけない。

増税補い「家計の足し」に? スーツ代・接待費「自腹分控除」拡大 (産経新聞) – Yahoo!ニュース

今回のこの記事もそう。
上記の引用文で気になったところを太字にすると以下のとおりです。

サラリーマンも「家計の足し」に貢献できるかもしれない。今年の確定申告から、会社員が業務に関して支払った「自腹分」の一部が還付される「特定支出控除」が認められやすくなり、スーツ代や接待費などが新たに控除対象に加わったためだ。

はい?

平成25年分の所得税から適用

平成25年2月に発行されたリーフレットがここにあるんですけど、何度読んでも

平成25年分の所得税から適用

と書かれてあります。
給与所得者の特定支出控除について

Yahoo!ニュースは、4月5日(土)7時55分配信とあります。
年数がかかれてないですけど、はてブがついた日付をみたら、2014年なので、2014年4月5日(平成26年4月5日)に配信された記事なんでしょう。
今年の確定申告から適応じゃないですよ?
え?なに?税務署って平成25年分の確定申告を出せておいて、平成26年になったら、平成25年の修正申告を出させるようにしてたの?二度手間でしかない!

確かに、平成25年分の確定申告は、平成26年になってから提出ですので、今年です。
特定支出控除対象だったと気づいたのならば、修正申告すればいいし、平成26年の今年分から領収書を集めておけばいいでしょう。
記事冒頭の消費税8%うんぬんも以前からわかっていたことですし、もしかしたらYahoo!ニュースに配信されたのが、平成26年4月5日なだけであって、記事そのものは紙面等々で以前に掲載されたもので、修正加筆の段階でおかしな内容になったのかもしれません。

今年の確定申告と言われたら、すでに平成25年分の申告期限は終了しているので、平成26年分のことと認識されてしまうのではないかという疑問はでなかったんでしょうかね。

還付されない

もう一つ気になったのがこれ。

「自腹分」の一部が還付されるっていう表現。
はい、これは間違いです。

特定支出控除は、還付されるものではなく、控除されるものです。
その性質は医療費控除や生命保険料控除と同じです。

医療費控除もよく勘違いされている人が多いですが、医療機関で払った金額が大きければ還付されますが、それは高額医療費であって、管轄は国税庁じゃなく、厚生労働省です。
確定申告で医療費は還付されません。控除により所得税が減額されるだけです。

特定支出控除も同じく、還付されるものではなく控除されるものです。所得税が減額されるだけです。

まとめ

恐らく、産経新聞の記事を書いた記者は専門知識もないくせに、リサーチ不足または理解していないにもかかわらず記事を書いたのでしょう。
こういうことってザラにあるんすよね。
私の理解が間違っているのかと不安になるような記事に仕上がっていたりすることもあるので、新聞等々で知識を得ようと思っても必ずしもその情報が正しいとは限らない。
ましてや、編集や校正、監修する人も人間なので、見落とすこともあるだろうしね。
ただ、間違った情報をそのまま垂れ流して、読む人に間違った知識を与えたままでいることは避けてほしいです。

スポンサード リンク

スポンサード リンク

»関連してそうな記事