雑が喰おう

乳児に蜂蜜(はちみつ)をあたえてはダメ

父親になってから知らなかったことをいろいろ学びましたし、今でも学んでいる最中です。
そのなかでも意外だったし、周りでも知らない人が多かったことの一つに「はちみつを1歳未満の子供に与えてはダメ」というものがあります。

知っていましたか?
はちみつを1歳未満の乳児に与えてはダメなんですよ!

はちみつの栄養


はちみつといえば、ビタミン類やミネラル類、アミノ酸や酵素といった栄養素が多く、健康面では疲労回復や高血圧の防止として、また美容面でも便秘や下痢の改善のためにとはちみつを意識的に摂っているという人も多いのではないでしょうか。

しかし、それは大人の話。
1歳未満の乳児にははちみつを与えてはいけません。

少し前の親は知らない

はちみつを1歳未満の乳児に与えてはいけないということは、国を上げて言っていることです。
1987年(昭和62年)10月20日に厚生省から『蜂蜜製品を乳児に与えるべきではない』という通達がだされています。

そのために、はちみつの容器には注意書きとして「はちみつは1歳未満の乳児にあなえないように」という意味合いの一文が明記されているはずです。

うちにあったはちみつの注意書き

にもかかわらず、私の親はそのことを知りませんでした。
通達が出されたのは、私が3歳になった後の話ですので、もう気にしなくてもよかったですしね。

しかし、孫である私の子供に対して、知らずにはちみつを与えていたとしたらと考えるとちょっと不安です。

なぜ乳児にはちみつを与えてはいけないのか

ではなぜ、1歳未満の乳児にはちみつを与えてはいけないのでしょうか。

それは、はちみつにボツリヌス菌が含まれている場合があるためです。

ボツリヌス菌といえば、食中毒を引き起こすことでも知られる菌で、自然界の中でも毒性の強い菌です。

ボツリヌス菌のボツリヌス毒素を食品と共に摂取してしまうと、36時間のうちに吐き気や嘔吐、視力・言語障害などの神経症状が現れ、重症になると呼吸麻痺を引き起こし、適切な治療を受けないと死亡率が30%以上と言われる食中毒になってしまいます。

そんなボツリヌス菌がまれに含まれている場合があるのです。
もし、ボツリヌス菌が含まれていたはちみつを乳児が摂取した場合、ボツリヌス菌の芽胞が超内管で増殖し、生産されたボツリヌス毒素を吸収して、哺乳力の低下や、泣き声が小さくなるなどの麻痺症状を引き起こすことがあるのです。
これを乳児ボツリヌス症といいます。

厚生省の通達以降、はちみつを原因とする乳児ボツリヌス症は減少されたそうですが、加熱処理がされていない容器包装詰め食品や自家製の缶詰やビン詰めなどを原因とする食中毒が発生しているので、乳幼児に与えるものは特に注意すべきでしょう。

はちみつと子供

アメリカの大学の研究チームが行った調査によると、小児用に市販されている咳止薬よりもはちみつの方が効果的であっいう結果も出ている ((ソース不明)) らしいほど、はちみつには殺菌力もあり、古くから民間療法として、咳止めにはちみつを摂取していました。

これは、うちの親も言っていました。
私が子供の頃に与えたことがあると。

しかし、何度も繰り返し書いているように、1歳未満の乳幼児の場合にはさけてください。

なぜ1歳未満の乳児だけなのか

日本生産のはちみつの5~10%程度にボツリヌス菌が混在すると言われおり、海外のものはもっと多いとされています。
そんなはちみつ自体危険なので規制するべきだと思われるかもしれません。

大人がボツリヌス菌を原因とする食中毒を引き起こすのはボツリヌス毒素を食品とともに摂取したことを原因とするもので、乳児ボツリヌス症はボツリヌス菌の芽胞を摂取し、増殖することが原因と考えられているため、経路が違います。

そのボツリヌス菌の芽胞も1歳を過ぎると乳児のように腸内管で増殖しないので、ボツリヌス症を引き起こすことはないのです。

とは言え、お腹の弱い体質の子供の場合はやはり心配ですよね。
そのために2〜3歳になるまでははちみつを与えないでいるという親御さんもいらっしゃるようです。

はちみつを無理に摂取する必要はないので、それでもいいでしょうが、はちみつの栄養素から、離乳食として、知らずにはちみつを食べさせてしまうこともあるでしょうから、乳児にはちみつはダメということは親だけではなくおじいちゃん、おばあちゃんも含めて知っておいて欲しい情報です。

もしはちみつを与えようとしていたら

おじいちゃん、おばあちゃん世代には、うちの親と同じように、乳児にはちみつはダメという常識がない場合があります。
そのため、知らずにはちみつを食べさせようとしてしまうかもしれません。

それが自分の親など身内の場合は、すぐに止められるでしょうが、姑などの場合、言いにくいのも事実ですよね。

「はちみつにはボツリヌス菌が含まれている場合があるから乳児には与えないでください」
そういっても、うまいこと伝わらない場合があります。

それでも我が子を守るためには、大人と違って乳児にはボツリヌス菌芽胞は危険なので、はちみつは与えないでください。としっかり伝えましょう。
そして「どうして?」と言われたら、この記事でも見せてあげてください。

追記:平成29年4月

平成29年悲しい事故がありました。
はちみつが原因の乳児ボツリヌス症で全国初の死亡事故
この事件を受けて初めて知ったという世代もいるのではないでしょうか。

スポンサード リンク

スポンサード リンク

»関連してそうな記事