雑が喰おう

横断歩道を渡らない歩行者は違法か

車を運転している際に、横断歩道が150mほど行けばあるところで道路を横断する二人組の歩行者がいた。
歩行者が優先なので停止して歩行者を渡らせた。
しかし腑に落ちない。
なぜならば150m先に信号のある交差点があり横断歩道もあるからだ。
なのになぜここを横断するのか。

周りにはデイサービス施設が道路をはさんで向かい合って立っている。
二人の様子からも、この人たちは利用者と職員なのかと思われた。
足が悪くできるだけ短距離で施設間を移動するには、150m先の横断歩道を渡るよりも施設の前の道をそのまま横断するほうが移動時間が短いし、利用者の負担も少なくてすむから横断したのだろう。

でもちょっと待って。
横断歩道のない道を横断することは違法にならないのだろうか?

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歩行者は横断歩道を渡らなくても違法にはならない

結果から言えば、この場合は違法ではない。
横断歩道とは、歩行者が道路を安全に横断するために、道路上に示された区域のことであり、歩行者は横断歩道を必ず渡らなければならないとは定義されていないからだ。
そのため、横断歩道や信号機のない交差点はもちろん、横断歩道がない交差点も多くある。
歩行者が横断歩道を渡らなければならないのならば、横断歩道のない道を歩行者が渡ることが不可能になってしまうからだ。
とはいえ、社会通念上歩行者が横断歩道を渡ることは安全面でも大切であるから、子どもにも横断歩道を渡るように教える。
通学路付近や交通量の多い道路には横断歩道が設けられていることがほとんどだし、横断歩道を利用しない理由にはならない。
それは、歩行者が道路を安全に横断するためという横断歩道の意義に直結する。
とはいえ、近くに横断歩道があっても横断歩道を必ず渡らなければならないかといえばそうではないというのが実際のところである。
少なくとも横断禁止になっていない道路において歩行者が道路を横断することに違法性はなんらない。
たとえ近くに横断歩道が設けられていてもだ。

以上のことから、私が運転中に感じた「こんなところを歩行者が横断するべきでない」と苛立ったことは自分の通行の妨げに感じたからであって、法的にも歩行者が優先なのだからしかたないことだった。

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