「盲導犬会議」のCMは誤解を招く恐れがあるため修正すべきである

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補助犬同伴可

ACジャパンの支援キャンペーンCMで「盲導犬会議」というのを見た。

そのなかで、盲導犬グラッドの発言が誤解を招くのではないかと疑念を抱いた。

まずは実際にCMをご覧いただきたい。

2016年度支援キャンペーン:盲導犬会議|ACジャパン

違和感を感じないだろうか。

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私たち盲導犬はOK

違和感を感じたのは、既出の通り盲導犬グラッドの次の発言。

グラッド「私たち盲導犬はOKって、意外と知られてないんですよねー」

「私たち盲導犬はOK」と言われれば、他の聴導犬や介助犬などの盲導犬以外の補助犬はダメと受け取れないか。私はそう受け取った。

だから無意識のうちにテレビにツッコミをいれた。

「ほかの補助犬は無視かよ!」

グラッドの発言の真意

この「盲導犬会議」の趣旨は

「 盲導犬会議 」 と称した盲導犬たちによる会議での発言を通して、彼らが前向きに、そしてパートナーと共に喜びを感じながら役割を果たしていることを伝えます。そして多くの方が盲導犬のことを正しく理解し、パートナーと共に社会の一員として活き活きと暮らしていける社会になって欲しい、という願いをこめています。
2016年度支援キャンペーン:盲導犬会議|ACジャパン

そしてこのCMは、日本盲導犬協会を支援するキャンペーンCMである。

日本盲導犬協会を支援するCMだからともいえる。

他に聴導犬協会とか補助犬協会とかあったように思うが、盲導犬協会だけを支援するCMだから、そういう発言になっているのではないか。

しかし、誤解を招く恐れがあるため、「私たち盲導犬はOK」ではなく、「私たち補助犬はOK」としたほうがいいのではないだろうか。

法令で決まっている

CMでも語られているが補助犬はお店に同伴入店可能というのは法律で定められている。

『身体障害者補助犬法』第四章 施設等における身体障害者補助犬の同伴等 第七条から九条あたりがそうだ。

原文は長いので、厚生労働省のウェブサイトにある要約を引用すれば、

国、地方公共団体、公共交通事業者、不特定多数の者が利用する施設の管理者等は、その管理する施設等を身体障害者が利用する場合、身体障害者補助犬の同伴を拒んではならない。
ただし、身体障害者補助犬の同伴により当該施設に著しい損害が発生するおそれがある場合などはこの限りではない。
身体障害者補助犬法―ほじょ犬|厚生労働省

「当該施設を利用する者が著しい損害を受けるおそれがある場合その他のやむを得ない理由がある場合」

という文言が原文にはあるのだが、要約では「当該施設に著しい損害が発生するおそれがある場合など」と“など”の中に入れられて、かなり略されているので、一度原文も確認して頂きたい。

具体的に、「不特定多数の者が利用する施設の範囲」や「当該施設や利用する者が著しい損害」の程度がどういったものかは解らない。

このへんはガイドラインがあるのかもしれないし、実際に判例がでるなどの基準がなければ、判断は難しい。

想像する範囲では、犬恐怖症の人がいて、補助犬の出現によりパニックを起こして他の利用者に結果として危害を与えかねない状況だろうか。

補助犬同伴可マーク

話は変わるが、町中でみる補助犬同伴可のマークって盲導犬にしか見えない。

これだ。

補助犬同伴可

どこがマークを考案しているのかと調べると、全国盲導犬施設連合会が一般の人に補助犬に対する理解を深めてもらい、補助犬使用者が安心して各施設を利用できるようになることを促進するために普及しているマークとのこと。

だからなんだろう。
イラストが盲導犬にしか見えない。
他の補助犬をカバーできていない。

厚生労働省も補助犬の受入れを啓発するマークを公開している。

補助犬同伴可

逆にペットみたいな感じに見えなくもないが、犬の顔をあしらったもので、盲導犬、聴導犬、介助犬どれにも共通する犬の顔だからいいのではないか。

広く普及しているのは、全国盲導犬施設連合会が普及させたマークだろう。
貼っているお店も多いと思うが、厚生労働省の方が個人的には好きだ。

どちらも法律的に表示義務はないので、補助犬マークの普及は時間がかかりそう。

大きな商業施設が導入すれば一気に広がりそうな気もするが、公的機関でも厚生労働省の補助犬マークがあったかどうか記憶にない程度には目につかない。

長年の啓蒙活動の結果、以前よりは盲導犬に関する知識は広がっていると思う。

しかし、今までとは違った多角的啓蒙も必要なのではないか。

それが、聴導犬や介助犬などを含む補助犬全体の周知のための啓蒙活動。

盲導犬にフューチャーしたCMだからこそ「私たち盲導犬はOK」というこのセリフに違和感がうまれる。

盲導犬グラッドのセリフが「私たち補助犬はOK」と修正したほうがいいと思う。

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