行列の出来る弁護士が「食事代を賭けるのは賭博罪」と誤った見解をしめす

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飲食代をかけてジャンケンするのは賭博罪?

日本には賭博罪があることは周知のことでしょう。

金銭や宝石などを賭けてギャンブルや賭け事をした際に適用される罪で、正式名称は『賭博及び富くじに関する罪』と言います。

私はギャンブルや賭け事をしないから大丈夫だと思っている人もいるかもしれませんが、誰にでも危険性があるのではないかという話がありました。

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本村弁護士「食事代を賭けてのジャンケンは賭博」

2018年12月30日に放送されたテレビ大阪の番組『小籔の仲裁さん』の中で、ギャンブル好きの芸人(クロスバー直撃 渡邊孝平)がギャンブルが好きすぎて食事代を賭けてジャンケンをするほどだというエピソードが披露されました。

それを受けて、弁護士の本村健太郎氏が

「日本では賭博罪というのが犯罪ですから、お金を賭けてはいけないんですよね。
唯一例外で許されているのは、目の前にあるちょっとしたお菓子とかくらいだったらいいんだけど、飲食代を賭けるのは本当は賭博になりますからね」

と発言されました。

へぇ、そうなんだ。
罰ゲームなどで、ジュース代などをめぐってジャンケンやミニゲームをやったことあるけれどこれらは賭博罪にあたるのか。

と思ったのです。

がちょっとまってください。

飲食代を賭けて行われるゲームがTV番組のショーとして行われていませんか?

大手放送局が違法性のある企画を放送している?

日本テレビで放送されている『ぐるぐるナインティナイン』の”グルメチキンレース・ゴチになります!” 通称ぐるナイのゴチです。

ゴチの企画は1998年10月23日放送から2019年現在でも続く名物企画のようですし、人気コーナーでもあるのでしょう。

では日本テレビともあろう大手の放送局がコンプライアンスもうるさい今日まで違法性のある企画を放送し続けるでしょうか?

気になったので調べてみると、

2013年10月19日付で公開された「テレビでおなじみ「負けたら食事代おごり」のゲーム 「賭博罪」にはならないの?」という記事で弁護士の伊藤諭氏が次のように語られています。

「この番組は、頼んだ料理の値段を当てて、もっとも遠い金額になった人がその食事代金を支払うというものですので、この定義からすると『賭博』にあたることになります。

ただし、これには例外があって、『一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまる場合』は賭博罪にはあたらないのです」

「わかりにくい言葉ですが、すぐに使ってなくなってしまう物、食事や飲み物などを賭けたに過ぎない場合には、賭博罪として処罰されないのです。

今回、番組で賭けている物は、その場ですぐになくなってしまう食事の代金に過ぎませんので、賭博罪で処罰されるようなことはなさそうです」

なるほど。

例外の『一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまる場合』というのを本村弁護士はちょっとしたお菓子などとしたのかもしれないし、これは法をより厳密に解釈したからなのかもしれません。

しかし本村弁護士は「実際に警察が摘発するようなことはないんだけれども(略)ジャンケンやゲームなどで決めるのは偶然の結果に左右されるのでそういう意味では賭博になる」とも発言されていたので、弁護士の違いによる法の解釈の違いなのかもしれません。

実際に判例はあるのだろうか?

では実際に判例はあるのでしょうか。

調べてみると
『一時の娯楽に供する物』を取り扱った判例のなかで

「一時の娯楽に供する物とは、関係者が即時娯楽のため消費するようなものをいう」

「敗者に一時の娯楽に供する物の対価を負担させるために一定金額を支払わせた場合は、賭博罪を構成しない」

いずれも判例六法 に記載があるとのこと。

つまり、伊藤弁護士の言う通り、その場ですぐになくなってしまうようなジュース代や食事代を賭けることは賭博罪にはあたらないということで、本村弁護士見解は誤りであると言えます。

テレビ大阪の番組放送後に、テレビ局や本村弁護士が訂正を行ったかどうかはわかりませんが、弁護士でも公の場で誤りをいうこともあるんですね。

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